アフリカの大型プロジェクトを誰が建設し、誰が資金を出し、セメントと鉄鋼はどこから来るのかを、エジプトとEUの炭素国境に焦点を当てて検証します。
フランス語版もあります:Entreprises de construction et matériaux: Qui coule le béton。レポートのご請求時に言語をお選びください。

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2024年に ENR の国際建設会社トップ250のアフリカでの売上のうち、中国企業が占めた割合。527億米ドル中約325億米ドル
中国の対アフリカ融資コミットメントの、2016年のピークから2024年までの減少率。中国のアフリカでの建設売上は、自らのピークから約31%減少
Deloitte が2021年に追跡したアフリカの大型プロジェクトのうち、民間の国内企業とコンソーシアムが建設した割合。中国企業は27.1%
2025年末時点で、Elsewedy Electric の2,930億エジプト・ポンド(約62億米ドル)の建設受注残高のうち、エジプト国外が占めた割合
2024年にコートジボワールが輸入したクリンカー465万トンのうち、エジプト産の割合
2025年(炭素国境賦課金が始まる前の最後の年)にEUが輸入したセメントとクリンカー1,420万トンのうち、トルコ、エジプト、アルジェリア、チュニジア、モロッコからの割合
要旨
国際建設会社がアフリカで稼ぐ5ドルのうち、約3ドルは今も中国企業のものです。変わったのは、誰が資金を出すかです。ある国の貸し手がアフリカのプロジェクトに資金を出すと、通常はその国の建設会社が建設します。当社の60プロジェクトの台帳でも、そうした8件すべてがそうでした。中国の国家融資がピークから約93%減少するなか、アフリカの国家予算、開発銀行、建設会社が手配するファイナンスで賄われる契約が増え、資金、スピード、現地拠点、自前の資材を持ち込める建設会社に門戸が開かれています。
ENR の国際建設会社トップ250のアフリカでの売上は、2020年に482.7億米ドル、2024年に約527億米ドルでした。この売上に占める中国企業のシェアは、2002年の約10%から2014年までに約半分に上昇し、2019年以降、報告されたすべての年で61〜62%でした。
中国の対アフリカ融資コミットメントは、2016年のピークから約93%減少し、2024年には約21億米ドルとなりました。中国の建設売上は、2015年のピークから約31%減少しました。Deloitte の2021年の集計では、大型プロジェクトの31.4%に各国政府が、10.6%に中国が資金を提供し、43.7%を現地企業とコンソーシアムが建設しました。
60プロジェクトを収録した Heirstone アフリカ建設会社台帳では、1つの国にひも付いた貸し手が資金を出した8件すべてを、その国の建設会社が受注しました。開発銀行、アフリカの国家予算、商業融資、発注者が資金を出した7件は4か国の建設会社が受注し、うち3件はエジプト企業でした。
Elsewedy Electric は2,930億エジプト・ポンド(62億米ドル)の建設受注残高の72%をエジプト国外に抱え、Petrojet は2024年の契約の60%を海外で締結しました。Orascom Construction(2025年の売上高50.5億米ドル、受注残高90億米ドル)は、ENR の2026年ランキングでアフリカ8位です。エジプト企業が主導したジュリウス・ニエレレ発電所は、タンザニアの送電網に給電される電力の半分近くを供給しています。
エジプトのセメントとクリンカーの輸出額は、2020年の1億8,150万米ドルから2024年の9億980万米ドルに増加し、コートジボワールのクリンカー輸入の63%を供給しました。2025年には完成品セメントが42%増の4億9,300万米ドルとなって主力の輸出品目となり、アフリカ向けの鉄筋販売は2023年の4倍の1億7,100万米ドルに達しました。
2025年、EUのセメントとクリンカーの輸入の74.6%を地中海の5か国が供給しました。2026年の証書価格が一定とすると、EUベンチマーク水準の工場は、クリンカー1トン当たり2026年に約1.25ユーロ、2030年に約24ユーロを支払います。
示唆
可能な限り、資金提供者の選定と建設会社の選定を切り離し、ひも付きのパッケージはすべて、同じ範囲の公開入札と比較すべきです。開発銀行や国家予算の資金を使って参加者の幅を広げ、契約金額と資金提供者を公表し、クリンカーと鉄筋の輸入者には、検証済みの工場排出量の提出を今から求めるべきです。
元請けの背後まで確認すべきです。各部分を誰が建設し、誰の設備が据え付けられるのかを一覧にします。完成日に価値がある場合は工期を価格に織り込み、セメントと鉄鋼は少なくとも2つの調達国と契約し、単価をベンチマークすべきです。台帳に収録された標準軌区間の多くは、1キロメートル当たり400万〜600万米ドルです。
建設会社が手配するファイナンスを成長市場として扱うべきです。Afreximbank の2023年の30億米ドルの融資枠のような保証枠があれば、中堅企業もアフリカの大型契約に入札できます。西アフリカ沿岸のセメント粉砕工場、バルクターミナル、貯蔵施設に資金を出し、後年に負担が集中する炭素国境のコストを、地中海のセメント・鉄鋼輸出企業の信用モデルに織り込むべきです。
価格だけでなく受注ルートも売り込み、契約をファイナンスやエジプト産のセメント・鉄鋼と組み合わせるべきです。リピート顧客との実績をフランス語圏市場に広げ、工場単位の排出量を検証し、クリンカーから完成品セメントへの移行を続け、電炉鋼を低炭素の鉄筋として売り込むべきです。
レポート全文の内容
Heirstone のデータセット
Heirstone アフリカ建設会社台帳に収録した24か国のプロジェクト数。金額、建設会社、資金提供者、受注ルートを記載
Heirstone 5つの受注ルートに整理した受注経路の数:ファイナンス、現地拠点、パートナーシップ、スピード、価格
台帳に収録されたひも付き融資のプロジェクトのうち、貸し手の国の企業が建設した件数
2026年10月時点の公開情報に基づいて作成しています。すべての数値の出典をレポート内に明記しており、公表数値を組み合わせて当社が算出した数値には「Heirstone 分析」と表示しています。
2024年、ENR の国際建設会社トップ250のアフリカでの売上のうち、61.6%(527億米ドル中約325億米ドル)を中国企業が占め、そのシェアは2019年以降、報告されたすべての年で61〜62%でした。Deloitte の2021年の調査では、大型プロジェクト全体のうち、民間の国内企業とコンソーシアムが43.7%、中国企業が27.1%を建設していました。
ENR の2024年国際建設会社トップ250には、フランスやインドと同数の5社のエジプト企業が名を連ねました。ENR の2026年ランキングで Orascom Construction はアフリカで8位、Elsewedy Electric は2,930億エジプト・ポンドの建設受注残高の72%をエジプト国外に抱え、Petrojet は2024年の契約の60%を海外で締結しました。Arab Contractors と Elsewedy は、タンザニアのジュリウス・ニエレレ水力発電所を建設しました。
2026年初めから、EUのセメントと鉄鋼の輸入者は炭素賦課金を負っており、2026年の輸入分の証書は2027年に販売が始まります。2026年の証書価格が一定とすると、EUベンチマーク水準の工場は、クリンカー1トン当たり2026年に約1.25ユーロ、2030年に約24ユーロを支払います。2025年にEUが輸入したセメントとクリンカーの74.6%はトルコ、エジプト、アルジェリア、チュニジア、モロッコからのもので、この賦課金によって地中海の供給がアフリカへ向かう可能性があります。
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